犯罪者

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犯罪者

「だーかーらー、何度もいいますけど俺は、なにもしてないんです!俺がこの人を殺したという証拠があるんですか?そもそもこの人誰ですか!」 俺の名前は、綾瀬 惣次郎。 只今、警察の方に取り調べされているのである。 なぜ取り調べされてるかって? 俺が聞きたいよ...。 「あのですね。この方の胸に刺さってたナイフから確認された指紋がですね、あなたの指紋と一致したんですよ。しかも、事件の夜被害者の家の近くであなたを見たという方もいるんですよ。あと、事件現場である被害者の家であなたの髪の毛まであったんです。間違いなく犯人は、あなたなんですよ。」 一気に話さないでくれ、頭が痛い...。 俺は、その日コンビニに買い物にいっただけだし、他に寄り道なんてしていない。 俺は、無罪だ。 なんて、言ったって信じてくれないし、話すら聞いてくれない。 「はいはい、俺がやりました。これでいいんですか?」 もう、何度言っても同じだし、こう言うしかなかった。 無実なのに... 俺は... 犯罪者になりました。
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