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地上軍拠点 通路
司令室に行く途中、気になる事があった
ゼロ
「……ここっていろんな人がいるね」
レイ
「え?あぁ……」
周りを見ると確かにいろんな人がいた、だがゼロの言いたい事は『人が多い』という事ではないだろう、記憶がないとはいえこの光景には見覚えくらいあるはずだ、なにせどこも同じなのだから
こいつが訊きたいのは───
レイ
「『天上軍』が掌握してる『天空都市』に行けなかったのは俺たちみたいな『軍人』だけじゃない、静かに暮らしていた『民間人』もいる、いやむしろそっちの方が多いと思う、だからさ」
なるほど、そう言う事か………
ゼロ
「えっと、じゃあその『天上軍』と『天空都市』って言うのは?」
ヴィンセ
「そんな事も覚えてないの?」
ゼロ
「うん」
それを聞いてヴィンセは小さくため息をついた
ヴィンセ
「まず『天空都市』って言うのは『空に浮かぶ都市』の事よ、本当は私たちも民間人も地上にいる人全員がそこに移住するはずだった
だけど先に行った軍の一部と貴族が『天上人』を名乗って地上に残された人々を『地上人』と蔑んで私たちを捨てた、だから地上軍は戦ってんのよ、クーデター起こして『天上王』を名乗って有頂天になってるあのミクトランとね」
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