猫風邪

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北山が中へ入ると、がやは毛布にくるまってたっていた。 「みっくん…あのね」 「どうして言わなかったんだよ!」 北山はがやの声を遮って喋る。 「だから」 北山はがやの話を聞かずに一方的に喋る。 「心配ぐらいさせろよ!!」 するとがやは、 「話聞いてよっっ!」と、叫んだ。 驚く北山。 がやは、 「言いたかったよ?でも…」 と言って毛布を脱ぐ。がやの頭には猫耳。尻尾もある。北山は唖然とする。 「こんなこと…言えないじゃんか…。」 うつむくがや。 「…ごめん、俺帰るわ…。」 出ていこうとする北山。 「心配しろよッ!」 泣きそうな顔で訴えるがや。 「…ったく、なんの冗談だよ。」 「朝、起きたらこうなってた…。」 またうつむくがや。 「熱は?」 「無いみたい…。」 「…やっぱ帰っていい?」 頭をかく北山。 「だめッッ!」 がやは北山の服の端を掴む。 「あー…もうッ」 北山はがやを抱きしめる。 「ふぇっ!?」 「めっちゃかわいんだけど…。」 事態が飲み込めないがや。 「…え゛?」 「シていい?」 「………え゛ぇ゛?」 「てか、もう無理。我慢できないから。」 「は?ちょっ…やめッ!」 「無理。…いただきます!!」 …………  …………おまけ(次の日) 「みっくんのバカッッ!身体中痛いしだるいし…。」 「昨日はがんばったもんね♪」 「いらないから。そーゆーの。みっくんのバカ!ち~び!」 「んだとォ!もう一回してやる。」 「嘘!冗談!ごめんなさいィ」 「…あれ?耳ないじゃん。」 「え?まぢ?」 「ちぇっ」 「ちぇって何!?」 「べっつに~?」 「みっくんのド変態め……。」
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