猫風邪

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「さぁ、頑張ろう」 北山はものの数十分で撮影を終わらせ、がやの家へと向かった。 チャイムを押す。 少し待ってみたが、出てくる気配はない。 「…。」 ドアノブにそっと手をかけ、右に回す。 カチャ… 「開いた…。」 中を覗くと、チェーンがかかっていて、少ししか開かない。 「がや…?」 何も聞こえない。 もう一度、今度はもっと大きな声で呼びかけると、バタバタと物音がした。 「入るぞ…?」 「ダメっっ!!」 即答。 「何でだよ…」 がやは少し間を開け 「えっ?…あっ…みっくんに移すと…悪いし…。」 と、しどろもどろ言い訳をする。 「何言ってんの。いいから入れろよ。」 「…ダメっ…」 聞こえるか聞こえないかの声で拒否。 「…。」 だんだん不機嫌になる北山。 「今日は…帰って」 がやのその一言に、北山はキレた。 「…仲間じゃ…ねぇのかよ。」 ぽつりと呟く北山。 「…え?」 聞き返すがや。 「…仲間じゃねぇのかよッッ!!」 「…。」 「…悪ィ。でも、少しは頼ってくれてもいいんじゃねぇのか?」 「…。」 「…もういい。」 帰ろうとする北山。 「……待っ…て…。」と、がや。 タタタ、と足音がして、チェーンを外す音。「入…って。」 北山は帰ろうとしていた足を止め、がやの元へと向かった。

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