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リビングには完成した料理が並べられていた。
料理はシチューとシーザーサラダとバターパン。
俺はテーブルに座り、いただきますと言った。
有生は嬉しそうに笑って自分も合掌した。なにも言わずに。
「………。」
「………。」
食事の間はいつも終始無言。
有生は耳が聴こえない、俺は口下手だから自然とそうなる。
食事を終えると有生は俺にスケッチブックを渡してきた。
”今日はぼくだけが難しい問題を解けたんだ”
俺は言葉を読み終わるとスケッチブックに書いた。
”すごいな、兄ちゃんはそんなことなかったからうらやましいよ”
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