あと少しの時間

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あと少しの時間

気が付けば今月も終わりを迎えようとしていた そぅ…アナタがこの街から居なくなる日は確実に近付いていた ある日アナタは思い出したように言った 「日程が決まった」 それは旅立つ日のことだとすぐにわかった 寂しくなってアタシはアナタの胸の中で泣いた 「不覚にも俺も寂しい」 アナタは確かにそう言った アタシは寂しいけど嬉しくなった 少しでもアナタの心にアタシの存在があったんだと思い 悲しい涙と嬉しい涙 両方流した 日程を聞いてもアタシたちが逢う頻度は変わらなかった
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