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本当の最後
この半月でアナタとの沢山の思い出ができた
きっと一生忘れない大切な夏…
アナタと出逢い
食事にも何度も連れていってもらった
夜、こっそり家を脱け出して夜景を見に連れていってくれた
いつも寝癖にラフな格好だったアナタがその日、初めてキメてきていてドキッとした
一度だけ泊まりにも行った
ほとんどアナタの部屋でまったりしていたけど全部楽しかった
午前中にアナタの家に着いたのに、あっという間に時間が経って気付けばもう夕方だった
いつもはすぐに送ってくれるアナタが珍しく夕飯を食べに行ってから送ると提案してくれた
すぐに遅くなると家に連絡を入れて準備をしてお寿司を食べに行った
帰りは家まで送ってくれた
お互い名残惜しくなって途中で車を止め想いのこもった熱い唇を何度も重ねた
ギリギリの時間になり車はアタシの家の前で止まった
「電話もあるし最後じゃねぇ…またな」
アナタは優しい言葉をくれた
アタシたちの関係は曖昧なまま…
その日の夜中アナタが電話してきた
「荷造りが進まねぇ」
今までで初めて聞いたアナタの弱々しい声
アタシは胸がしめつけられた
泣きそうになるのを堪えて
おどけて見せた
何とか明るく通話を終えることができた
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