001.暇は異世界への道標

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わけがわからない。 急にものすごい頭痛がして気絶して、目が覚めたら全く知らない場所にいた。 そして目の前には紅い鎧の女の子(コスプレか?)。 ここから導き出される結論は……夢? そうか、夢か! ならこの状況にも納得がいく。しかし、やけにリアルな夢だな。石の感触やまわりの風景は本物みたいだ。 そう思いながら頬を引っ張ってみる。 ……普通に痛かった。 夢じゃ……ない!? なんて一人芝居じみたことをやってる場合じゃない! 「あの……?」 「え? あ、はい」 と、ここにきてようやく紅い鎧の女の子が口を開いた。それに対し反射的に答えてしまう。 「あなた、いつからそこに?」 それを知りたいのはこっちのほうだ。
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