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ちょっと読者のみなさんに注意事項があります。この中に異世界に転生でチート物大好きな方は、前のページを見ないで頂きたいのです。え、なぜって多分気を悪くするからです。
というのは冗談です。勿論、前ページに書いたあの例も極端な例でしかないと言っておきましょう。
まず、エブリスタでよく見かける(よく見かけるであって、全部そうというわけでは絶対、決して、そんなことは100%ではない)異世界に転生でチート物とは何かをまとめるとこうなります。
(1)主人公は平凡。
(2)ある日突然異世界に。
(3)転生したその先で自分は様々な能力が使える。
と大体こんな感じです。中々難しい設定で書くものだなと私は感じます。なぜか。それは(1)と(2)(3)が根本的に矛盾しているからです。よく考えてみてください。平凡で何の変哲もない人間がある日突然、異世界に転生などするでしょうか。いや、転生したことないからわからないけど……。
つまり「何の能力もない」と説明しているにも関わらず明らかに異能の力を発揮ないし、異能の力を引き付けているその事に違和感を覚えてしまうわけです。
因みにSHUNも今は亡き過去の作品(ぞくに黒歴史と言う)では転生はしないけど、似たような違和感を読者に植え付けた事があります。えぇ。あれは今でも恥ずかしい。
ではそもそも、異世界転生物って何が起源なのだろう。それは知りません(オイ) ただ、一番初めに思い浮かんだのは『十二国記月の影 影の海』という小説です。あれも一種の転生物……と捉えていいのではないか。
では、十二国記を例に取り、異世界転生物について考えてみたいと思います。
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