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「つうかアンタ、いまの説明で軽くアタシを馬鹿にしてるよね? やっぱケンカ売ってる? 売ってるよねメガネ粒子砲ヤローこのやろう?」
「いやいやいやいや! 全然売ってないからね? とんだ誤解だよそれ!? あと何ネタ?」
弁明するアルベルト。背後の男子学生は呻きながら手元に転がる斧を拾う。
ルルカはそれに気づかないままアルベルトの頭の上に手を置いて
「いいや馬鹿にしてる! それはもう丁寧に、その上タチの悪いようにィ!!」
「痛い痛いいたい! それ禁止! それは禁止だルルカさん!」
ギリギリと右手で締め上げるルルカにアルベルトは抗議の声をあげる。
「だいたいこのギプスなんなの。なに入ってんの? エロいの?」
男子生徒がルルカに迫る
「そこはいま関係な……!」
一瞬早くアルベルトが男子生徒に気付く。
男子生徒は斧を振りかぶっている。
「死ねェ! このクサレ魔女がぁアアア!!」
「!!」
振り下ろされる斧。遅れて気付くルルカ。
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