52人が本棚に入れています
本棚に追加
「なッ……」
少し離れた位置で、ルルカが驚きの表情を浮かべる。
「に?」
動作確認をするよう右手に目をやりながら、アルベルトはルルカの反応を背中で受け取る。
[なんだ……?](ルルカの思考)
ルルカが表情険しくなる。
[この男――アタシを助けた?]
アルベルトは振り返り、ルルカの方へ向き直る。
「アンタ……何者?」
ルルカの問いに、アルベルトは情けなく微笑んで、
「通りすがりのただのメガネ、ではダメかな?」
引きつった表情で、そうアルベルトは言った。
最初のコメントを投稿しよう!