Chapter:01

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「大丈夫?」 男子が冷静に近付き、静かに言う。「まあ、そこそこ」と、アルベルトは頭を撫でながら言う。 「おどかさないでくれるかなリチャード? これでも根っからのビビりなんだよ?」 「うん。気を付けようね」 「お前がな!」 アルベルトが呆れたように言う。二人の掛け合い。 落ち着いて「まあとにかく、一応聞くけどぼくに何の用だい?」とアルベルト 「ああ……実はね」と応えるリチャードの声を、突然天井からの大音量の怒声が遮る。 『アルベルト! アルベルト=ラプラス数理学科一年生!』
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