第一話

10/10
前へ
/42ページ
次へ
「あれ君は…」 松葉杖の男性。 「あっ、もしかしたら信次さん?」 「ああ…へぇ、兄貴もやるな。妻が妊娠中に浮気相手を家に入れるなんて」 ニヤリとしながら言う信次に美幸は 「恵子さんは、今日は体調が良くないから寝てるだけ。変な勘違いしないで」 「ふーん」 じろじろと見る信次に、美幸は頬を膨らました。 「なんだ。あっ、荷物入れてくれ。俺は座りたいんだ」 信次の態度に美幸は 「なんで私が!?」 それが、美幸と信次の初めての出会いだった。
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加