8人が本棚に入れています
本棚に追加
/42ページ
恵子はお茶を用意してくれていた。
「今日はゆっくり休んで、信次さんが退院するまで観光でもしてる?」
信次は退院して以来、親とではなく兄夫婦のこの家に暮らしていた。
何でも、父親と折り合いが悪いらしい。
仕事も農業には関わらず、街で勤めている。
普段は、アパートで一人暮らしらしい。
「仕事に復帰する迄の間、この家に居るのよ」
と美幸がお土産に持って来たお菓子を食べながら恵子が言った。
恵子の夫、秀雄とは電話でしか話した事が無いが優しい感じを受けた。
恵子も秀雄は優しい人だと言っていたので、その弟の信次も同じ様に優しい人だろう…美幸は勝手に思っていた。
最初のコメントを投稿しよう!