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「…どうしてだろな。想い合ってんのに、どうして離れなきゃならないんだろな」 稜の言葉に、私は再びポロポロ涙をこぼしながら言った。 「…それ、私の台詞だし」 「だな」 稜はそれ以上何も言わなかった。 じっと夜空を見つめていた。 その横顔が、ほんの一滴、小さな光を落としたことに私は気付かなかった。
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