魔法少女は存在する

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降りてきやがった。やっぱり気まずくて、お互い無言のままで。  人型……いやいや、人、だよな? 何なんだ、こいつ……。  と、俺が見ていると。 「……じゃっ!」  と、女の子はフランクに手を上げてそう言った。 そのまま振り向いて帰ろうとしているのか。 「はぁっ!? ちょっと待てーいっ!」  俺は慌てて女の子の肩をがっ、と掴んで止めた。 「あ、やっぱり?」  女の子は苦笑いしながら顏だけ振り向いて。 「当然、何だお前。つーか、雨どい。曲が」 「キリ! 何時だと思ってんの!!」  母ちゃん?  まずい、と俺は女の子を気にしつつ、部屋の方に叫び返した。
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