中野くんと転入生

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校舎とは結構離れた、こんな場所に向かうのは正直めんどうだ。 だが、行ってしまうのはやっぱりあいつがいるからだ。 あぁ、会うのが楽しみで仕方ない。 自然と森へと進む足は速くなっていく。 そして、しげみをぬけたところにそいつはいた。 茶色と白の艶がありながらも、ふわふわしている毛並み。 くりくりのグリーンアイ。 とてとてと足音をたててよってくるこの愛らしさ…っ! やっぱり 「猫、かわいい…。」 エサの催促をするそいつの横にあぐらをかき、バックからミルクとキャットフードを出す。 小皿に盛ってやれば一生懸命口を動かしてエサを頬張る。 な、なごむ…。
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