誕生日

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◇ 蓮に腕枕されながらその胸に顔を埋める。 さっき蓮からプレゼントされた左手首に付けられたブレスレットを見ていると、笑みがこぼれる。 「蓮、好き」 「俺も紗羽が好きだよ」 そしてまた、唇が落ちてきた。 今度はあたしからの愛を一杯注ぎたくて、あたしなりにそのキスに応える。 「……紗羽ッ……やべ、って……」 そんな蓮の色っぽい声を聞いて、だんだん身体が疼いてくる。 もっともっと蓮が欲しくなった。 こんなにも蓮に夢中になるなんて思っていなかった。 それ以前に、また恋ができるなんて思っていなかった。 辛かった恋を忘れられたこと。 こうやって再び恋することができたこと。 心から愛する人を見つけられたこと。 すべて蓮のおかげ。 これからもずっとずっと蓮と一緒に過ごしていきたい。
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