記憶

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そんなにイチャイチャしてるっけ? でも飲むと蓮にくっつきたくなるのは確かなんだ。 ていうか、間違いなくくっついている。 「思い出した。いつもくっついてるかも」 「だろ? ははは」 晴希に笑われているし。 なんだかそれが悔しくて、 「今もくっついちゃうもん」 そう言って、蓮の腕に自分のそれを絡めて寄り添った。 「俺の車の中はラブホじゃありませーん」 「なっ! 腕組んだだけじゃん!」 晴希の言葉につい熱くなってしまう。 そんなあたしに、晴希はさらに追い討ちをかけるように煽ってくる。 「そ? そのままヤっちゃいそうな勢いだったからさ」 「な、な、なんてことをっ! ちょっと蓮もなんか言ってよ!」 「紗羽、からかわれてるだけだと思うよ」 「え」 晴希に転がされているあたしとは違い、蓮は凄く冷静だ。 「ははは」 そんなあたしの反応に晴希は大爆笑だし。 でもそっか、からかわれていたのか。 そうこうしているうちに悟のアパートに到着した。
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