友達

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「そっか。……あ、蓮は何時に帰ってくんの?」 「今日は11時」 「じゃあ、ちょっとシャワー浴びてきていい?」 「うん、いいよ」 カチカチと音を立てている針を見ると…… 九時半。 蓮はバイトを頑張っているのかな。 その姿を想像すると頬が緩んでくる。 晴希が浴びているシャワーの音が心地よいBGMになってしまい、いつの間にか意識を手放してしまった。 ◇◇◇ 「……わ……さわ……」 「…ん…」 「そろそろ帰るぞ?」 「ん?」 眠い…… 「さわー?」 目を擦りながらテーブルにうつ伏せていた上半身を起こす。 「ん、あれ? ……晴希だ」 「はは、やっと起きた」 あ、そっか……あたし晴希の部屋にいたんだった。 「あたし寝ちゃったんだね。……今何時?」 「10時半。早く帰らねぇとやべぇぞ」 わかっているけれど……まだ眠いよ。 「晴希、眠い」 「だからって俺の部屋で寝るな。アルコールやめても寝たら意味ねぇだろ?」 「あ、そっか」 確かに寝てしまった方が危ないよね。 ここが晴希の部屋でよかった。
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