大切な思い出

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部屋に帰ると、予想通り蓮があたしの部屋で待っていた。 「ただいま」 「おかえり」 玄関から見える位置に座っていた蓮は、立ち上がってゆっくりとあたしの前まで来た。 「おせぇよ……」 不安そうに揺らめいた瞳を隠すように、ぎゅっと抱き締めてくる。 「ごめんね」 蓮に不安な気持ちを与えてしまったことに胸が痛む。 そのままあたしも蓮の背中に腕を回した。 「紗羽」 その声に顔を上げると蓮のキスが落ちてきた。 啄むようなキスがだんだん深くなって、蓮の舌が咥内に侵入してくる。 そのキスに夢中になっている間に、蓮はゆっくりとあたしの服を脱がしていく。 「蓮?」 「今すぐ、紗羽を抱きてぇ……」 「うん」 あたしも蓮の服に手をかけて一枚一枚脱がせる。 お姫さま抱っこでベッドに運ばれて、そのまま蓮に抱かれた。
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