大切な思い出

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*** 「今日、何時からだっけ?」 心地よく腕枕されていると、蓮が今思い付いたように訊いてきた。 「四時集合って言っていた気がするけど……どうやって行く?」 今日はクリスマスパーティー。 いつもは悟の部屋だから晴希が迎えに来てくれるんだけれど…… 今回は晴希の部屋でやるからなぁ。 ♪♪♪~ そんな時に鳴り響いた携帯の着信音。 「あっ、晴希だ! もしもーし!」 “紗羽? 相変わらず元気だな” 苦笑混じりの晴希の声が耳に届く。 「どうしたの? もしかして部屋が汚くなってうちじゃ無理とか言うんじゃないでしょうね?」 “そんなこと言わねぇよ” からかうように言ったあたしの言葉に、晴希は不貞腐れたような口調になった。 「そ? じゃあ何?」 “おまえらどうやってくんのかなって思ってさ。もし手段ねぇなら早めに迎えに行くけど” 「わっ、ほんと? それ、助かる。蓮、晴希が迎えに来てくれるって」 「マジ?」 今まさにその話をしていたから、思わず横にいる蓮に声をかけてしまった。 「晴希、来てもらえると助かる」 “じゃあ、三時くらいに行くわ” 「うん、わかった。待っているね」 そのまま携帯を切った。
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