パーティー

12/14
前へ
/358ページ
次へ
*** さむっ…… 翌朝、寒くて目が覚めた。 目の前には蓮の綺麗な寝顔がある。 蓮の足を枕にして寝ていたのに、いつの間にか蓮に腕枕されて抱き締められていた。 少し蓮に近づいて唇に、ちゅっ、とキスを落とす。 「ん、……さわ?」 「ごめん、起こした?」 「ん」 眠そうに目を細めながら蓮からもキスをしてきた。 触れるだけのキス…… のはずが、だんだん深くなるから焦った。 ここ、晴希の部屋なのにっ! 絶対に寝呆けているよ。 「ちょっ、んっ……れんっ……」 胸を押すけれど、寝呆けているわりにはピクリとも動かない。 「朝から盛ってんなぁ」 晴希の声が飛んできて、蓮の胸をバシバシと叩く。 「れ、れん!」 「あ、わりぃ」 今度はすんなりと離れてくれてほっとした。 少し乱れてしまっていた服を直してから蓮の腕から出た。 悟と美香はまだ夢の中で、蓮はほんとに寝呆けていたらしく、また寝てしまった。
/358ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6943人が本棚に入れています
本棚に追加