6944人が本棚に入れています
本棚に追加
蓮って凄くカッコイイから女の子の視線を常に感じる。
あたしは釣り合っているのかなぁ……とか、あたしが横にいて不自然なんじゃないかなぁ……とか、
そんなことばかり考えてしまった。
「紗羽、元気ないな。疲れた?」
蓮は凄く優しくてこういうところにもすぐに気が付く。
でもあたしは素直に言えないことも多くて。
たぶん年上だから……とか考えちゃうのかな。
好きになればなるほど素直になれなくなる。
「うん、ちょっと疲れたかな」
「じゃあ、あそこで休憩する?」
ニヤリと笑いながら指差した方向には……
「れ、れん!?」
「あ、余計に疲れるか……、はは」
「もう!」
指差した先にあったものはラブホテル。
最近、蓮も晴希や悟に似てきたよ。
「疲れたなら映画でも観る? 夕食まで時間あるし」
「うん」
いつもの蓮に戻ってほっとした。
最初のコメントを投稿しよう!