6943人が本棚に入れています
本棚に追加
/358ページ
「いいのいいの。みんなも潰れるまで飲んじゃいなよ!」
「じゃあ、相当飲まなきゃな」
そんな会話が耳に入ってきて、自然と頬が緩む。
こういう雰囲気が凄く好き。
一年前までは美香と悟との三人だけだった。
あの時はあの時で楽しかったけれど、飲む時は大輝のことで泣いている時が多かったから、ただ楽しんで飲むってことがあまりなかった。
そのうち蓮が加わって、少しずつ大輝のことを忘れていって、いつの間にか蓮のことが好きになっていて……
その頃から、楽しいお酒に変わった。
そして晴希とも一緒にいるようになって、話し上手な晴希が加わったことで、違う意味で楽しいお酒が飲めるようになった。
この雰囲気がほんとに大好き。
これからそれぞれが違う道を歩んでいくけれど、数少なくなるだろうこういう時間を今以上に大切にしていきたい。
最初のコメントを投稿しよう!