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夏姫の寝たあと、引っ越してきた家の近くにて。
「...あの...これ。」
そう言って、小柄な女の子は簡単に書かれた地図を見せてくる。
「おい、瑞希。これどこだ?」
そう言って彼女らしき人に振る。
彼女らしき人は少し考えたような顔をして、
「ん?ああ、今日引っ越してきたあの家じゃない?」
「あの家か!...じゃあ、この先の角を曲がればすぐにあるよ。」
それを聞いたら、安心したような表情を見せ、教えた道を歩いて行ってしまった。
また歩き出す二人。
「み、道端でいきなり話しかけられたと思ったら迷子かよ...それにしても可愛かったなー。」
すると瑞希はムッとした表情を見せ、
「どうせ、逆ナンか?とか思ってたんでしょ?私がいるのに...隼のばかー!」
そう言って、瑞希は走り去ってしまう。
「...さすが陸上部のエース、速えー。」
瑞希を追いかけて隼もその場を去っていった。
「俺はお前一筋だぞー。」
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