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「よしっ!ここで話そう。」
ボクは先生が話し始めたことに全く気づかなかった。
「おいっっ!マコト!聞け!」
「は、はいっっ!!すいましぇん!」
「あはははは!すいましぇんだって!すいましぇん…あはははははははは…」
「うぅ…」
ボクはマコト。“山岡真人”だ。
東宮東(ヒガシノミヤアズマ)中学、1年B組である。
今、一緒にいるのは先生。
中学で数学を担当している“三島剣司(ミシマ ケンジ)”先生だ。
生徒からの評価は特に良くも悪くもなく、顔も普通だ。ホントに普通だ。
そして、なぜ僕がこんな汚い倉庫の中で先生と2人きりかといいますと…。ええっとぉ…、言えません。
いや、その変な意味ではなくそういう仕事柄でして。
言えない仕事って言えば、わかるでしょ?ね?わかりますよね!んーもう!だから…スパイ…ですよ!
あっっ!言っちゃった…
もう、だれにも言わないでくださいね!!!
ということで、僕たちは“変身スパイ団”のメンバーであります!
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