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「如月と滝沢か。」
女の方が相方でもある
如月輝衣(キサラギ キイ)。
基本、任務等の正式な
物は相方とともに行動
しなければならない。
まぁ呼び出しは後で
合流すれば問題ないが。
そして男の方が
滝沢津雲(タキザワ ツクモ)。
宮に対して冷たい性格を
している。
「如月、他の隊員を
救護してやれ。
滝沢、お前はこの犯人を
連行しろ。
俺は帰る。」
言いたいことを
言いたいだけ言って
宮は出口へと歩く。
「わっかりましたー。」
如月は元気よく返事をして
作業に取り掛かるが、
滝沢は動かない。
当たり前だ。
相方でもなく立場が
上なわけでもない。
そんなやつの命令を
やすやすと受ける訳がない。
まぁどうでもいいが、
俺は帰る。
それが宮の動き方。
滝沢がやらなくても
如月がやる。
だからこそ宮は
何もしないのだ。
「あ、宮さーん!
忘れかけてました。
明日、一緒に買い物に
行きましょうよ!」
「は?なんで如月、
お前と買い物なんか……」
「いいじゃないですか!
私達相方ですし、
いつもいつも宮さんの
後片付けは私が
やってるんですから。」
「ようするに荷物持ちだな。」
盛大なため息が宮の口から
何の躊躇いもなく出ていった。
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