能力《チカラ》

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「いいですね、あなたは。 気楽に過ごせるなんて。」 滝沢は俺を睨みつけてきた。 「なんか問題でもあるのか?」 皮肉な言い方で返す。 気楽になんて過ごしていない。 俺も滝沢も……そして如月も。 能力者が良いように 見られるわけがない。 歩く兵器、ぐらいにしか 思われていないだろう。 街に出て、能力者だと ばれれば―― 「ちょっと! くだらないこと話して ないで作業をしなさい!」 もう一人のメインキャラクター、 菊地早紀(キクチ サキ)。 四人の中では、 一番リーダー的存在に 近い能力者だ。 故に滝沢も菊地には 逆らえない。 まぁ俺なら―― 「宮、逃げたら殺るわよ?」 「すいませんっしたー!」 逃げられなかった。 事実、俺の能力上、 調子が良くないと 菊地には勝てないだろう。 だが俺の能力は 万能であり、 様々な分野で役に立つ。 能力なんて使い方次第だ。 今回の呼び出しは こうして幕を閉じた。
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