もうすぐ世界終わるってよ

99年になったら世界終わるってよ

昔のえらーい人が予言したんだってさ

中3の時、それで、なーんか学校行ってんのバカらしくなっっちゃったんだよね

本当はいろいろと忙しい時期っだったと思うんだけど

学校ふけて毎日友達と遊びまくった

ぶっちゃけ勉強なんてしたくなかったし、もうすぐ終わっちゃうんだったらいいやって、さ

夏休み頃から友達と遊びほうけていたらいつの間にか冬になっていた

みんながクリスマスだ何だって言って浮かれてるの見ては友達と「バカじゃねえの(笑)
あと一週間で世界終わるんだぜ(爆)」とか話してた

そしてとうとう大晦日が来た

いままで散々終わりがくることを割り切っていたのに間近にきたら急に怖くなって、つい、「最後」を想像してしまう

昼のうちは友達にずっと電話して
「終わっちまうんだな…」

「いままで俺、凄く楽しかったよ…」

とかしんみり言い合ったり、今までの思いで語り合ったりしてた
(やりすぎて最後は母ちゃんに子機奪われた)

夜になって家族みんなでオードブル食べてる時も一人ピリピリしてた

妹に「お兄ちゃん変だよ」って言われたけど、そん時俺は頭ん中で1999年になったとたん恐怖の大王(ドラクエのりゅうおう風)が空から魔物引き連れて押し寄せて来て、それを俺が内なる力を解放して家族や友達を守るシュミレーションで忙しかった

妹には「俺が…守るからな…!!」って言っておいた

妹のあの冷めた目つきはわすれられない