プロローグ

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-3時間目- 全校朝会が終わった後に授業があったが、カリキュラムの説明だったので授業はいつもより早く終わった。 「空き時間で役員を決めておくように。」という先生の命令で自由時間となった。 俺はふと、花ちゃんの方を見た。 「なん…だと……!?」 思わず声が出る。 俺は目を疑った。 花ちゃんが…花ちゃんが…鼻くそをほじっていたのだ! マズいぞ、これは絵的に非常にマズい。 すると花ちゃんは、取れた鼻くそを人差し指と親指で練り始めた。 そして、慣れた手つきで2時の方向にはじき飛ばした。 鼻くそは俺と同じサッカー部の磯崎の頭のトップ部分に不時着した。 いやこれはむしろ・・・好機・・・・ッ! 磯崎は長さ3mmの丸刈り、鼻くそは頭のフケだと思われて目立たない筈。 しかし、鼻くそは黒ずんでいて磯崎の頭のフケではカモフラージュしきれない色をしていた。 花ちゃんは少年誌を読む系女子、少年誌を読んだ手で鼻くそをほじってしまったからインクが鼻くそを黒くしたんだ! このままではマズい。 そして次の瞬間! 磯崎が爆発した。
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