序章

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どこまでも抜けるような青空を、せわしなく動いていく白い雲。 その下にそびえ立つ高層ビルを睨み付けて、俺は立ち上がった。 ”白鳥グループ”と書かれたそのビルに向かって、歩き出す。 俺の人生を踏みにじった奴らを、絶対に許しはしない。 心に誓って、また空を見上げた。 母さん…… すべてが終わるまで、待っていてくれ。
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