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「あー………暇、ヒマ、ひま」
「そんな変換の工夫なんて要らんわ、ど阿呆」
「はっきり言ってウザいね」
「あら駄目よ理人【りひと】、事実だからってそんなこと言っちゃ」
「だ、駄目よみんな…!桜だって頭が弱いなりに頑張ってるんだから!」
「それどういう意味!?」
弱いなりにって何だよ?!
俺は普通だ、普通!
「くっ………こうなったら俺の可愛い咲【さき】から癒しをもらうしかない…!」
咲は俺の自慢の可愛い、否。
可愛い可愛い愛してやまない双子の妹。
何であんなに咲は可愛いんだろ、うん。
「さっ、電話し「桜……?」はは、冗談」
桜は緋乃の真っ黒な微笑みに冷や汗を流しながら携帯を閉じた。
「このシスコンが……咲ちゃんに迷惑よ、消えろ」
「消えろって何?!つうか消えるかよ、咲が悲しむだろ」
「とんだ妄想だね、シスコンウザすぎ…早く病院に逝けば?」
「変換違ってますから!それに俺はシスコンじゃない!!」
「お前は立派なシスコンや!」
「だ、駄目よみんな!桜だってシスコンなりに頑張ってるんだから!」
「えっ、またそれ?」
つうか何この辛辣な言葉のオンパレード。
「ははっ……泣いて良い?」
暇な方がましだった……!
END
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