第1話

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「あー………暇、ヒマ、ひま」 「そんな変換の工夫なんて要らんわ、ど阿呆」 「はっきり言ってウザいね」 「あら駄目よ理人【りひと】、事実だからってそんなこと言っちゃ」 「だ、駄目よみんな…!桜だって頭が弱いなりに頑張ってるんだから!」 「それどういう意味!?」 弱いなりにって何だよ?! 俺は普通だ、普通! 「くっ………こうなったら俺の可愛い咲【さき】から癒しをもらうしかない…!」 咲は俺の自慢の可愛い、否。 可愛い可愛い愛してやまない双子の妹。 何であんなに咲は可愛いんだろ、うん。 「さっ、電話し「桜……?」はは、冗談」 桜は緋乃の真っ黒な微笑みに冷や汗を流しながら携帯を閉じた。 「このシスコンが……咲ちゃんに迷惑よ、消えろ」 「消えろって何?!つうか消えるかよ、咲が悲しむだろ」 「とんだ妄想だね、シスコンウザすぎ…早く病院に逝けば?」 「変換違ってますから!それに俺はシスコンじゃない!!」 「お前は立派なシスコンや!」 「だ、駄目よみんな!桜だってシスコンなりに頑張ってるんだから!」 「えっ、またそれ?」 つうか何この辛辣な言葉のオンパレード。 「ははっ……泣いて良い?」 暇な方がましだった……! END
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