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「桜兄、早く!」
「分かってる」
咲の買い物に付き合って今現在一緒に居るのだが。
相変わらず俺の妹は可愛いな、うん。
「ねぇ桜兄、どっちのチョコが美味しいかなっ?」
「さぁな………迷うならどっちも買えば良いんじゃないか?」
「うーん…そうなんだけど…」
と言って真剣に悩む咲。
何その仕種、可愛すぎるんだけど…!
「(俺の妹、やっぱ最高!)」
咲には大人しくて優しい兄で通っているから可愛いとか最高とか叫びたいのは我慢。
あぁ、本当なら叫びたい……そして可愛い咲に抱き付きたい!
あ、変態とか思った奴は後で死刑ね。
「そんなに悩むなら買ってやる」
「ふぇ?」
「ほら、チョコかせ」
ふぇって何だよ、そんな可愛く首傾げるな妹よ…!
可愛すぎて俺もう本当に暴走しそうだから、つうか周りの奴ら咲のこと見すぎなんだよ散りやがれ。
「あのー…桜兄?どうかしたの?」
「っ?!あ、いや、俺はチョコ買ってくるから咲は待ってろ」
言えない…。
咲のこと考えてトリップしてたなんて。
「ん、これ」
「ありがとう桜兄、大好き!」
「おう(俺も大好き、つうか何これ嬉しすぎ…!)」
もう俺駄目かも、咲が可愛すぎてもう無理。
「帰ったら一緒に食べようね!」
「そうだな、咲が食べさせてくれたらもう俺幸せで死ねる」
「へっ?桜兄?」
「ううん、何でもないからさっきのは記憶から削除な」
やばっ、つい願望が…!
「(まぁ、咲が可愛すぎるから仕方ない)」
俺は自他共に認める妹命のシスコンです。
END
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