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「おい、見てみろよ雪だぜ」
「寒いと思ったら雪かいな……」
「なぁ、せっかくだしさ「シスコンもえぇ加減にせな怒るで桜」おい鹿島、俺まだ何も言ってないけど?!」
「せやったら何言うつもりやったか言うてみ」
「え、雪積もってるから咲に知らせようと…」
「ほらみてみ、言わんこっちゃない」
やれやれと言った感じで呆れた顔をする鹿島。
えっ…さっきの発言の何が駄目なわけ?
「つうかどこにもシスコン要素ねぇし!俺はただ可愛い咲と一緒にあわよくば雪遊……じゃなかった、兎に角俺は知らせてやろうと思っただけだ」
「今の発言がシスコンやっちゅうねん、ど阿呆!」
どこがだよ?!
失礼な奴だな………そう思っていると俺の愛して止まない咲とその他がやって来た。
「桜兄、雪だよ!」
「愛して止まない咲とその他ですか、僕達に随分失礼ですね桜………締め上げますよ」
「あらあら、ふふ………このシスコンが、咲ちゃんに嫌われろ」
「出たな昴と緋乃………この真っ黒コンビめ…」
締め上げるって何だよ?!
つうか咲が俺のこと嫌いになる筈ないから!
え、何これいじめ?
「…って、その前に勝手に人の心読むんじゃねぇよこの真っ黒コンビ!」
「ほぇ?真っ黒?桜兄、昴さんと緋乃さんは真っ黒じゃないよ?」
「………そうよシスコン…私達のどこが真っ黒なのかしら…?」
「答えによっては容赦しませんよ………」
それが既に真っ黒なんだっての。
くそっ……しくじった!
「咲、雪遊びするぞ、今すぐ」
「えっ?」
「嬉しいって?うんうん、それじゃあやろうなー」
「ち、ちょっと桜兄?!」
ほら、逃げるが勝ちって言うだろ?
俺あいつらの餌食になりたくないもん…。
「……阿呆やな、桜」
「くすっ………全くです、さてこれからどうしてやりましょうか」
「ふふ、殺るのが今からたのしみだわ」
「……取り敢えず俺は咲を桜から没収しよか」
その後、恐怖の雪遊びが再開されたのは言うまでもない――。
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