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そのあと、機械につながれて眠っている拓也のそばで、あたしは祈るしかできなかった……
弱々しく脈をうつ、拓也の胸に耳を近づけると、
トクン…
トクン…
て、たしかに鼓動を感じたんだ…
手を握って、名前を呼ぶと、微かに握り返してくれたんだ。
目からは一筋の涙が流れたんだ。
それから三日間
眠り続けた拓也のそばで
あたしはずっと動かなかった。
目を覚ました時、誰よりも先に見つけて欲しかったから…
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