💡💡記憶の中で💡💡

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『お兄ちゃん、痛い痛いなの?』 しおりちゃんが、あたしに聞いた。 包帯をしている手で、あたしの足元にくっついていた。 『…』 あたしは、しおりちゃんの無邪気な笑顔に腹が立った。 この子のせいだ… この子がいなかったら… 『なんで、あんたじゃなくて拓也なんだよ!』 あたしは、しおりちゃんを突き飛ばしていた… 『うわぁぁぁん』 その場に座り込み大泣きするしおりちゃんを見て、あたしは 『あんたが死ねばよかったんだよ…』 と… 酷いコトを言ってしまったんだ…
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