10人が本棚に入れています
本棚に追加
優介にねらわれた女ゎ逃げられない
高校入学当時はそんな忠告が回ってきたこともあったっけ・・・。
高めの身長に、整った顔。
メッシュが入った、ワックスで無造作にセットされている髪。
何かを見透かすようにじっと見つめるまっすぐな瞳。
モテる要素をいくつも持ってるのゎ確かである。
問題ゎ性格だ・・・この軽い性格はどうにかならないものか。
まぁ、そこがモテる要素の一つであるのかもしれない。
そこまで彼の悪いウワサを聞いていながら関わるつもりなどもちろんない。
三人ゎ、優介の存在に気づかないフリをしながら無言で弁当を食べ続けた。
優介:あれ~無視?俺と友達になってよ♪番号交換しようぜ!
無視をしているのに、彼ゎ少しも諦める気配を見せない。
あまりにもしつこいので苛立ちを抑えようと、瑠璃ゎ近くにある麦茶を手に取りごくんと一口飲み込んだ。
玲奈:えぇ~どうしよ。まぁいいよ!交換しよ♪
沈黙の中、突然言葉を発したのゎ・・・玲奈だ。
瑠璃と愛華ゎギョッとした顔つきで目を見開いて顔を見合わせた。
玲奈が笑顔で優介と番号交換をしている、信じがたい光景。
優介が満足げに教室から出て行くのを確認すると、瑠璃ゎきつい口調で玲奈に問いかけた。
瑠璃:なんであんな軽そうな男に番号教えるの??痛い目見るよ!?
そんな瑠璃の心配をよそにあっさり答える玲奈。
玲奈:だってあたしイケメン大好きだからぁ!ウフッ♪
最初のコメントを投稿しよう!