1 招待

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2-4 「その一族は温泉があることを隠していたのか」 「いや、もし当時からあったなら人が絶える前に観光地化しただろう。後に地殻変動があったか、地下水脈が変わったか、まあ、そんなものは地竜でなければわからんな」 「そうですか」  精霊や地竜というものがよくわからなかったが、水飛竜と似たような生き物なのだろう、とアルスは質問を控えた。 「遠慮はいらんぞ。オルドの妹のところへ行ってやれ」  マセラ王がなぜかにこやかにレイリューンを見た。 「は。あ、ありがとうございます」  恐縮するレイリューンをよそに、セリューナがアルスを見上げる。
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