二、天然剣士

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「一旦屯所に戻ろう?刀取り上げたままだし……泊まる場所無いでしょう?」 「……はい」 涙を拭き、私は彼を見た。 「また助けてくれてありがとうございます……えっと…」 名前がわからず、悩んでると彼はふふっと笑う。 「名前、名乗り忘れてたね。僕は沖田総司と申します」 「あ、改めまして月神華奈と申します!よろしくお願いいたします!」 「ふふっ…よろしくね華奈ちゃん」 「!!」 あまりにも沖田さんの微笑みが可愛くて、ついまた真っ赤になってしまった。 (皆さんに…話しても良いですか?お母さん……) 胸の奥で問い掛けてみたが、返事は返って来なかった。
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