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「一旦屯所に戻ろう?刀取り上げたままだし……泊まる場所無いでしょう?」
「……はい」
涙を拭き、私は彼を見た。
「また助けてくれてありがとうございます……えっと…」
名前がわからず、悩んでると彼はふふっと笑う。
「名前、名乗り忘れてたね。僕は沖田総司と申します」
「あ、改めまして月神華奈と申します!よろしくお願いいたします!」
「ふふっ…よろしくね華奈ちゃん」
「!!」
あまりにも沖田さんの微笑みが可愛くて、ついまた真っ赤になってしまった。
(皆さんに…話しても良いですか?お母さん……)
胸の奥で問い掛けてみたが、返事は返って来なかった。
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