『曼珠沙華と赤い糸』

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      「後書き」 この作品の生い立ちを少しお話しさせて下さい。 歌姫の元に届いた文は、2011年の夏に送られてきたメールの一部を、そのまま載せました。 これを読んだ時の衝撃は、今でも鮮明に覚えています。 驚きと嬉しさの感情が複雑に入り交じり、涙で霞む目で何度も画面を読み返し、震える指で文字を打ち、不安を振り払いなが、送信ボタンを押しました。 ------ 残りの人生、貴方に託します ------ その後、西日本を大型台風が襲います。 壊滅的な被害を受けた和歌山の一部の地域には、偶然にも彼の仕事の拠点の一つが在り、しばらくは立て直しの作業に追われ、それが片付いてからは外国と日本を行ったり来たり。 結果として、この恋は叶いませんでしたが、それで良かったのだと思います。 その日暮らしの私に、贅沢は似合いませんから。 ひょっとして、あの人は私に詩を書かせる為に、目の前に現れてくれたのかも知れません。 そんな作者の心境から、この詩が生まれました。 付録は、未練でしょうか(笑) 月日が経ち、懐かしく思い出せるようになったので、書き直してみました。 言葉や行間に込めた 憧憬、羨望、葛藤 … 感じて頂けたら幸いです。    2012年11月16日 薫♥  
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