人を見る目がなかった

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「やー、あの。あたし、今日は用事があるんだけど」  可愛い女の子友達と出かけるんだ。あんたと出かけるの今度がいい。というか、なんで今日なのさ! 「俺が出かけたいのにか」 「だから、あたしにも用事があるの!」 「そうか。暇だな、暇だろう。暇になれ。よし、では出かけよう」  おい、こら。人の話を丸無視か。信じられない。あ、こいつは自己中だった。自分を中心に世界を回すバカだった。  仕方がない。こいつを幼馴染みに持ったのがあたしの運だ。友達には謝罪メールを送らないと――……。 (自己中で、どうしようもないこいつになぜか付き合うあたしがいる)
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