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「あなたは、幽霊が見えますか?」
街角で街頭アンケートを取っているの人に、いきなりそう聞かれたとしよう。
その時、あんたはどう答える?
YES?それともNO?
ま、大抵の人はNOと答えるだろうね。
あたしもそうする。だって、色々聞かれたら面倒じゃん。
だけどね………さっきから教卓の裏から黒い【何か】がこっち見てるのっ!
モヤモヤしてて、スライムみたいにぶよぶよで、何か目みたいのが二つ光ってる!
早めに学校来たのはいいんだけど、前を直視できない。
あたし、雪形 楓(ゆきかた かえで)は、言っておくが普通の女子高生だ。
容姿中の上、成績中の中、体力中の上。
母親がクォーターなので、少し目の色が青っぽいがそれも注視しないと分からない程度。
だけど、その瞳は何故か他人に見えないものを映した。
小さな頃は、オレンジ色の影だった。それも、見えるまでに目を向けてから若干のタイムラグがあるくらい微弱なもの。
なのに、今ではまるで実体があるみたいにはっきり見えてしまう。
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