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「兵藤……先輩かぁ」
あれ……?明里ちゃんの様子がおかしいです。
そんなこんなでとりあえずお弁当を食べ始めたのですが……
お兄ちゃんが先輩方に「あ~ん」を迫られてあたふたしてます。
「朔夜!助けてくれぇ!」
「紫音ちゃんってやっぱ料理上手だな。将来良い嫁さんになりそうだ」
「あ、ありがとう……」
お嫁さんなんて……照れちゃいます。
お兄ちゃん?はて誰のことだか。
というか明里ちゃんはいつまで呆けているのでしょう……
「紫音……?」
あっ!やっと喋りました。
「兵藤先輩って……彼女いるの?」
「」
私が今更になって、この教室でお弁当を食べると決めたのを後悔したなんて、誰も知らないでしょう。
明里ちゃんは完全に恋する乙女の顔をしていました。
「いないと思うけど……」
「……よし!紫音!今日からは親友兼ライバルだよ!」
「ふぇっ!?」
ななななな何で私が朔にぃのこと好きだって……うにゃあ!
「見てれば分かるよ~」
読心術!?
……ただ、はっきり言って私なんかじゃ明里ちゃんのライバルにはなれません。
だって……私には明里ちゃんと違って、朔にぃを惹き付けるモノは何も無いから。
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