さあ、物語の始まりです

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「朔夜!早く助けてくれよぉ!」 そんなことをほざいて美少女四人に囲まれたイケメン、北條 大和。 俺の親友のパーフェクト少年っす。 容姿端麗、品行方正、そんでもって厄介事に巻き込まれやすい根っからの主人公体質。 少し長めの茶髪に優しげな印象の目。 通った鼻筋にシャープな輪郭と完璧なパーツ配置の美少年。 俺たちは今高校二年生なんですが、去年の我が校の格好良い人ランキング(学年別)で一位獲得してます。 家族構成も両親(父は単身赴任中)に妹一人(しかも義理の妹)とまあ王道です。 「うるせえ大和。楽しくハーレムしてやがれ」 ニヤニヤと笑いながら言ってやると 「「「「グッジョブ!!!」」」」 ハーレムメンバー達の声が重なった。 仲がよろしいことで。 「ちょっ!朔夜このやろ……うわなにするやめ……」 ハーレムメンバーに引きずられるように学校へ歩く大和。 鈍感野郎にはこの位しておかないと……一生気付かないだろうからな。 どうあれ、俺は過去、大和に救われた一人だ。 あいつには幸せになってほしい。 コラそこ。ホモっぽい言うな。
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