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「冗談だよ。それより紫音ちゃんも一緒に食べない?」
「むぅ……からかってたんですか?まあ良いです。教室にお弁当あるんで取ってきますね」
「あいよ。さて俺はその間に購買でパンでも……」
後ろではまだ大和と司が激闘を繰り広げている。
司はともかく、大和。
主人公として見苦しいぞ。
「……朔夜さんお弁当無いんですか?」
心の中で大和達を罵倒していると紫音ちゃんが尋ねてきました。
「いやぁ久しぶりにコンビニで買ってこうと思ってたら忘れちゃったんだよ。……朝からあまりにカオス過ぎて」
「かおす……?じゃなくて。じ、じゃあ一つお弁当食べます?」
いやいや、紫音ちゃん。それは意味分からんぞ?
君の分はどうなるさね。
「お兄ちゃんいつも二つも食べるんで。お兄ちゃんの一つ食べて下さい」
「え……それじゃ大和に悪くないか?」
いつも通りの量食べれないって結構キツくね?
「大丈夫だよ朔夜!俺のことなら気にすんな!……紫音の料理がいつもの半分しか食えないのは残念だけど」
「未練が見え隠れしてるけど、ありがたくいただきます」
そう言うと紫音ちゃんは少し嬉しそうな表情をして、
「今取ってきますね!」
と言って出ていきました。
癒されます。
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