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「なめんなよこらぁ!!」
3年も負けじと荘一の胸ぐらを掴んだ。
食堂にいる他の生徒達も盛り上がる。
「……すいません、俺らが悪いです。」
そんな中荘一の後ろからぼそっとそんな言葉が聞こえた。
「…え?」
荘一は唖然として振り替える。
「俺達が邪魔だったんだ、それは俺らが悪いよ。」
一は軽く笑いながらそう言った。かつて鬼と呼ばれていた影は一切なかった。
「け、わかりゃいいんだよ。次に邪魔だったらぶち殺すぞ腰抜け野郎。」
3年はそう言い残し昼飯を取りに行く。
「おい一、てめえふざけんな!!!」
荘一は叫びながら一を全力で殴った。
「どうした一、殴り返して来いよ!!この俺に10回も勝った男がどうしたんだよ!!」
頬に手を当てている一に荘一は顔を真っ赤にして怒鳴りつける。
「喧嘩何てしたくねーんだ。お前俺が喧嘩やめた理由知ってるだろ?」
一がそう言うと荘一は何も言わずに食堂をでていった。
「…何だよ腰抜け」
「情けねえな」
そんな声が聞こえるなか一は落ちた自分の昼飯と荘一が落とした昼飯を拾い始めた。
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