腰抜けの一、鬼の影なし

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「ち、あの野郎情けねえ!中学最後の喧嘩で1度負けたくらいでよ…。」 荘一は1人でぶつぶつ言いながら教室に戻った。 「よう荘一、今日こそは白黒つけてやる!」 荘一が教室に入ると同じクラスの拓樹がすぐに窓際の席から立ち上がり歩み寄ってきた。 「めんどくせえ、明日やってやるよ。」 荘一はそう言いながら自分の席に置いてある荷物を取って教室を出て行こうとする。 「ふざけんなこの野郎!!」 拓樹は叫ぶ。 「ふざけてねえよ、どうしてもやりてえならついてこいよ。」 荘一がそう言うと拓樹も荷物を持ち、先に教室を出た荘一を追いかけた。
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