プロローグ

5/5
前へ
/166ページ
次へ
「っじゃーん!どう?ねえどう?」 JKという言葉に心が弾む。 新しい制服を着て、海翔の前に飛び出す。 「馬子にも衣装ってやつ?」 「はあ?それほめてんの?ねえほめてんの?」 これが、高校入学式の日。 伸びた背。 まくった袖から見える、腕の太さ。 照れくさそうに、笑う、顔。 「高校生だし、俺ら、付き合わない?」 真っ赤に染まっていくあたしの頬。 あたしの青春がはじまる。
/166ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加