占い師
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秋から冬に差し掛かってきたこの時期は昼夜で寒暖の差があり、肩の大きく開いた薄手のニットワンピースは失敗だったと気づいたのは外出してしばらく経ってのことだった。 タイツを履いているとはいえ、北風の冷たさに耐えかねて雑居ビルの地下へ入ることにした。 もっとも、バイト先がある店への近道ということもあり、いつも通る場所ではあるのだが。 人気のない通りを歩いていると一人の占い師と目が合った。
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